焦るな、努力とスランプはセットだ
筋トレを始めたばかりの頃は、おもしろいように成長していく。
ベンチプレスなら挙げられる重量はガンガン上がるし、筋肉もガツンとついてくる。
しかし、しばらく続けていると、思うように成長しなくなる。
別にトレーニングをサボっているわけでも、手を抜いているわけでもないのに、
である。
筋肉界ではこれを停滞期と呼ぶ。
停滞期、そう、いわゆるスランプというやつである。
ダイエットでも同じだ。
初めのうちは一気に体重が減っても、次第に減りづらくなり、
しまいには体重がまったく減らなくなってしまう。
こんな経験をした人は多いだろう。
どんなに完璧なプランを練っても、スランプは君の前に
必ず立ちはだかる。このスランプは必ず立ちはだかる
というのがポイントだ。
スランプに陥ると焦ったりモチベーションが下がり、やめてしまう人がいる。
それじゃあもったいない。
スランプは必ず立ちはだかるのだから、焦る必要もモチベーションを奪われる
必要もまったくない。
最初から計画にいれておくくらいでちょうどいいのだ。
スランプに陥ってしまったとき、
「やってらんねーよ」と思う気持ちはわかる。
だが憎まれがちなスランプが、ブレイクスルーの一歩手前であるということは
あまり知られていない。
ブレイクスルーとは「障壁となっていたものを突破する」と言う意味で
使われるが、飛躍的な成長と言う意味でもある。
ブレイクスルーの存在さえわかっていれば、スランプ中でも
迷いがなくなる。
「もうやめようかな」と思ってしまうのは、ブレイクスルーの存在を
信じられないことが原因だ。
ブレイクスルーを一度経験し存在を知ってしまえば、スランプなんて
楽勝で乗り越えられるのだ。
スランプを乗り越える唯一の方法、それは続けることに他ならない。
地道で泥臭いが、とにかく続けるしかない。
地道に続けていれば、ブレイクスルーは突然訪れる。
スランプは、筋トレやダイエットだけで起きるわけではない。
どんなジャンルでもスランプが待っているので、
長い人生の中で何度も出くわすだろう。
英語の勉強を頑張って続けていたのに急に点数が上がらなくなった。
毎日終電ギリギリまで仕事をがんばっているのに、
成績が思うように上がらない・・・。
努力をしていればスランプは必ず訪れる。
そんなときは筋トレやダイエットでブレイクスルーした経験を
思い出すんだ。
ベンチプレスの記録が３ヶ月間まったく伸びない・・・と
思っていたら4ヵ月めから面白いように急に伸びだすなんて経験は
筋トレをしていれば、誰しもが通る道だ。
体重が２週間ピタリと動かないと思いきや、一気にストンと
落ちたなんて経験したことがある人も多いだろう。
そう筋トレやダイエットで一度スランプとブレイクスルーのセットを
経験してしまえば、人生でスランプに陥っても、落ち着いて対応できるのだ。
むしろ、ブレイクスルーが楽しみで、スランプを楽しめるようになるだろう。
スランプはよく「壁にぶち当たる」と表現される。
筋トレでもダイエットでもある程度進んだ時にだけスランプは訪れるだろう？
そもそも壁にぶち当たれるのは、その壁まで辿り着けた者だけであることを
覚えておいてほしい。
壁にぶち当たるということは、君が着実に前に進んでいる証拠でもあるのだ。
つまり、スランプは喜ばしい。
より大きな成長へのカウントダウンなのだ。
ハワイ旅行の前に入国審査で待たされているんだと思えばいい。
人生でスランプに陥ったら、まずはそこまで来れた自分を褒めてあげよう。
そして、筋トレやダイエットでブレイクスルーした経験を思い出せ。
あとは、ブレイクスルーを信じて努力を続けるだけ。
安心しろ。
打ち破れない壁など存在しない。
ぶち壊せ。